
非常にレベルの高いホストが在籍するAIR本店。そんな同店において最近、ひときわ存在感を放っている佐伯心。昨年12月に売上1200万を突破し、規格外のスピードで成長する心。一見クールな天才肌に見える彼だが、実は誰よりも失敗を繰り返し、成長してきたのだった。そうやって完成した佐伯心の進化の秘訣、それに迫った。
『佐伯 心』成功を生む”挑戦”。
心さんが1200万を達成されたのはいつ頃ですか?
2018年の12月ですね。ドリームナイトに急遽出ることになって6位という結果を残せたんですけど、その時点でAIR1位だったんです。なら行けるところまで行こうと思い、気がついたらって感じで。達成できたのはライバルの存在が大きかったです。
ライバルとは、どなたの事ですか?
小田桐 蓮です。同い年で仲も良いんですよ。最終的には負けてしまったんですけど、12月の間ずっと勝負をしていて。お互い1200万なんて超える予定は無かったのに、争っているうちに超えてました。
1200万を売っても№1にはなれないんですね…。
全然ダメですよ、この程度の数字では。ウチには2000万プレイヤーだけでなく8000万プレイヤーという正真正銘のモンスター、神咲龍我さんがいますから。龍我さんは今でも19時には出勤して、新人のヘルプにも付いてくれるんです。しかも8年間仕事に遅れたことも休んだこともないんです。控えめに言っても神です。そんな背中を見せられたら誰も調子に乗れませんよね。僕もこの数字で満足なんてできないです。
1000万という数字を超える上で意識していることはありましたか?
ラッキーで行ける場所ではないと思っています。一歩ずつ出来ることを増やしていくしか道はないんですよね。まずは100万、その次は200万。そしてナンバーに入る、みたいな。そういう風にクリアしていけば、自然と達成できると思いますね。
1000万を目標にしつつも、目の前のことに集中するということですね。
逆に今時1000万プレイヤーなんてゴロゴロいるんでそこは意識しなくていいと思います。そこを目標にするのは小さすぎるんですよね。もっと上、俺は龍我さんを超えて本店の看板ホストになりたいと思っています。それが憧れている人への1番の恩返しだと思うので。
仕事への影響も大きいですか?
そうですね。スタイルは全然違いますが。それに龍我さんのコピーをしているだけでは、龍我さんを超えられないと思うので。
AIRは本当レベルが高いですよね。
ここは中身がないとカッコいいだけじゃ売れないんですよ。お客様の質も高いので簡単には満足してもらえませんよね
辛さはないんですか?
無いですね。この仕事が好きなので。刺激的で、頑張ったら頑張った分返ってきて、人間的に尊敬できる人もいて。俺はもう成長したいって気持ちしかないですね。
ホストにとって感情と計算、どちらが大切だと思いますか?
どっちもですね。大事なのは感覚です。理論も大事なんですけど、やっぱり経験しないと分からない事って多くて。先輩に説明されても俺はまず自分でやってみるタイプなんです。で、やってみて失敗して、その時に初めて先輩が言っていたことに気付くんです。そういう風に挑戦して失敗して得た〝経験に裏付けされた感覚〟が正解に近いんです。お客様の前ではあまり考えていないんですが、家はでしっかり考えています。そうやって反省していれば、次の機会には、自然と正解の対応をできると思うんですよ。
心さんも最初は失敗するんですね。
人一倍挑戦して、誰よりも失敗しました。売れるのとか昇格とか全部早いと言われるんですけど、才能があるというよりは、誰よりもチャレンジして、がむしゃらに濃い時間を過ごしてきたからだと思いますね。それができるのも、この仕事が楽しいからこそですね。ホント天職だと思います。